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2つの生殖パターン ではこのへんで人間の能力と遺伝子という全く違った話題で、でちょと一息入れてみましょう。 生物が新たな固体を生じるときに、有性生殖と無性生殖という2つの種類があります。 無性生殖は単独個体が他との細胞のやりとりなしで生殖を行う方法で、 作られた生殖細胞は単独で発生(孵化、発芽)を始められる場合を言います。 一方の有性生殖とは形成された生殖細胞が、もう一つの生殖細胞と接合を行ない、 それによって生じた接合子から、新しい個体ができるようなやり方を意味します。 人間や他の動物のよに交配によって子孫を残すやり方です。 受精卵は超エリート 私たちは有性生殖という仕組みを得ることで、私たちの個体は一つとして同じものがない という多様性を持つようになりました。 これは雄と雌が交配し合うことで、新しい遺伝子の組み合わせを持った子供ができるということです。 その結果、激しい環境の変化に耐えることができるようになったのです。 人間の場合には、父親からの4億匹もの精子が戦いを繰り広げます。この比類なきまでの競争の末、 その数億匹のなかで母親の卵子に、最も早く到達したものがだけが卵子に潜り込み、受精となるわけです。 ですから受精卵は選りすぐりのエリートなのです。 受精卵になるだけで、すでに熾烈な競争を勝ち抜いてきているのです。 受精卵は、母親の胎内に38週間いて細胞分裂を繰り返し、赤ちゃんとして誕生する運びとなります。 仰木監督 2006年に他界したプロ野球の仰木監督はイチロー、野茂を育てたことで有名です。 仰木監督の指導法はあれこれ選手をいじることよりも、持っているものを伸ばすことだと、私は認識しています。 仰木監督は、毎年プロ野球に入って来る選手は、毎年の東大入学者数よりはるかに少ないため、 入ってきた時点でそれぞれの選手は、何かすでにすごいものを既に持っていると考えるそうです。 そこでその選手の欠点を矯正し過ぎることより、その選手の良い点を伸ばすことに力をいれます。 長所伸展法 野茂も入団前には、投球フォームの大きさのために、走られ易いという欠点を指摘され、 フォームの矯正が必要と言われていました。 しかし仰木監督は、それならその前にランナーを出さなければ良いと言い、フォームの矯正はしませんでした。 そのため野茂は独特のダイナミックなフォームを失くすことなく、最初に日本のプロ野球で 4年連続最多勝を獲得し、その後アメリカ・メジャーリーグでも大活躍したのです。 私たちの多くはプロ野球選手ほど顕著な才能も無く、これまでの人生でそんな狭い関門を通過して 何かになったこともありませんから、自分には大した才能など無いと思い込んでいます。 しかし上述したように、我々は生まれる前に数億分の一という精子戦争を勝ち抜き、その唯一のエリートだけが 卵子と結合し、受精卵になれたのです。 ということは今までは気付かなかっただけで、我々一人一人の中には何か隠れた大きな能力が 備わっているのではないかと考えた方が、自然な気がします。 私たち一人一人は、選りすぐりのエリート受精卵だったのですから。 ![]() |
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